岩城島の「青いレモン」を地元中学生が修学旅行でPR

 かんきつ栽培が盛んで「青いレモンの島」と呼ばれる愛媛県越智郡上島町の岩城島には、約70戸のレモン生産者がいます。収穫は10月~1月頃に行われます。

 生産者の一人でJAおちいまばりの監事を務める宮本直樹さんは、6年前から毎年、地元の上島町立岩城中学校に収穫したての「青いレモン」20キロを提供し、若い人のレモン認知度向上活動に力を入れています。

 岩城中学校では、1年生がレモン園地で草引きと収穫を体験し、2年生の修学旅行の際に、訪問先でレモンを配布しながら同島のPR活動を行っています。今年度の修学旅行は、関西方面から四国内に行き先を変え、時期も10月から12月に延期して実施しました。レモンを配布しながらのPR活動は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して自粛しましたが、訪問先のホテル、水族館、遊園地などで、宮本さんにいただいたレモンの一部をそれぞれ贈呈しました。

 宮本さんは「地元の中学生には、生産者が手間暇かけておいしいものを作っていることを学んでいただき、郷土愛を育んでほしいと思います。将来、岩城島を離れて生活しても、故郷は良いなと思ってもらえたらありがたいですね。」と力を込めます。

 生徒さんは「青いレモンは弾力があることが魅力です。このレモンをきっかけに岩城を知ってもらい、岩城に行ってみたいと思っていただきたいです。」と話してくれました。